2015年 01月 31日
Happy Birthday to you
ゆきは9歳になりました。

無事にこの日を迎えることができて
わたしがどんなに嬉しいか、

言葉だけでは上手く伝えられそうもないから
今日はいつもよりたくさん抱きしめてしまおう。

強い犬や賢い犬になんて望まない、
ただただ幸せな犬であって欲しい。

特別なことなんて何もしなくていいから、
わたしの傍で笑っていて欲しい。

お誕生日おめでとう、おちびちゃん。
生まれてきてくれてありがとう。
わたしのもとへ来てくれてありがとう。
数えきれないほどの幸せが、あなたの上に降り注ぎますように。
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2015年 01月 30日
治療の選択、彼女の事情
3週間以上が経過しようやく快方に向かいつつある今、
今回のことについて少しまとめておこうという気になれました。
繰り返す嘔吐と下痢(しかも血便混じり)、食欲不振が主な症状。
見逃してはならない病気としてとっさに思いついたのが
①急性膵炎、②リンパ管拡張症と続発する蛋白漏出性腸炎、③消化器型リンパ腫、④誤飲
IBD(炎症性腸疾患)も長期に渡れば怖い病気ですが、こればかりはある程度経過を見ないとわかりません。

上記に挙げた病気は初期治療を誤ると致命的にもなることから、
まずはこれらの病気の存在を見極めるところからスタートしました。
血液検査及び腹部超音波検査とX線撮影を行い、
アミラーゼ、GOT、GPT、LDHいずれも著明な上昇無し→膵炎は否定的
炎症反応の上昇無し、白血球数正常、赤血球濃縮無し→膵炎は否定的
血中アルブミン正常、腸管浮腫無し、腹水貯留無し→この時点での蛋白漏出性腸炎は否定的
LDH正常、貧血無し、腹腔内リンパ節の腫れは認めず→消化器型リンパ腫は否定的
腸管の異常な拡張像無し、通過障害無し→誤飲は否定的
もちろん②及び③の確定診断を下すためには開腹しての生検が必要で
もしかしたら今後その可能性も無いとは言えませんが、
現時点では回避できそうです。

以上の結果を踏まえ、
病気の頻度から考えても最も疑わしいのは急性腸炎。
ある意味時間が解決する病気とはいえ、次に頭を悩ませたのが治療について。
ゆきは嘔吐・下痢共に回数が多かったため点滴も考慮したいところでしたが、
ここで忘れてはいけないのが心不全の存在です。

ゆきは僧帽弁閉鎖不全症から左心不全を来し、
進行した左心不全から肺うっ血と右心不全を続発しており、
心不全末期の状態である「うっ血性心不全」まで待ったなしの状態。
心不全というのは要するに心臓のポンプ機能が衰えてしまうもので、
全身への血液循環が滞って余剰な水分が体の末梢及び肺に貯留してしまい、
全身の浮腫や腹水の貯留、肺に水が溜まって呼吸不全を来す肺水腫といった病態を引き起こします。
それゆえ心不全の治療には利尿剤を用いて余剰な水分を体外に排出し、
できればちょっと脱水気味に体の水分コントロールを持っていくのがセオリーです。

ゆきの循環血液量はおよそ200mlです。
過剰な輸液はすぐに心臓への負担となり、
彼女の場合は容易に肺水腫を引き起こしてしまう。
皮膚をつまんで弾力性が保たれている(皺が寄らない)、口腔粘膜が乾燥していない、
血液検査では尿素窒素の上昇が無く、電解質のバランスは正常、赤血球濃縮も無し。
よってただちに輸液を要するほどの脱水は無いと考えられ、内服中心の治療を選択しました。
無論これは心不全が背景にあるが故の選択であり、
無論今後の経過によっては新たな選択肢を考えるかもしれませんが。

今回のゆきの病状と治療について
点滴を行わないことや回復に時間を要したことでやきもきなさった方もいらっしゃるかもしれません。
早くに自分の考えを書けば良かったのですが、なにぶん経過が流動的であり
「もしかしたら開腹・生検も有り得るか?」等と考える内にタイミングを逸してしまいました。
分かって頂きたかったのは、決して手をこまねいて傍観していたわけではなく。
ただ、適切なタイミングで的確に事態の経過をまとめることが出来なかった。
自分の不甲斐なさ故に多くの方々にご心配をおかけしてしまったこと、ここに深くお詫び申し上げます。
何だかすごい長文になってしまったことも本当にすみません……。
木曜日は嘔吐も血便も下痢もありませんでした。
まだ少し軟便気味でしたが、食欲は旺盛で不快感を訴えることもありません。
あとひと息だ、おちびちゃん。
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2015年 01月 29日
テイクオフ
(航空機などが)離陸する、飛び立つ、発進するの意。
Ready, Set, Go!!





その回復ぶりには目を見張るばかり。
さすがはわたしのおちびちゃん。
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2015年 01月 28日
自信を取り戻せ
ゆきを連れてご近所散歩に繰り出しました。

足の運びは未だ覚束ないことも多く、
元気な時には難なく乗り越えられた段差の前では立往生。

ちょっと歩いては休憩をし、
元気な時の半分の距離も歩けずにいる。

そのくせ意地っ張りでプライドの高い彼女は、
抱き上げるとすぐにジタバタもがく。

分かっているよ、自分の足で歩きたいってこと。
例え何度つまづいても、どんなに時間がかかっても。

今日はとことん付き合うから、
あなたの気が済むまで歩くといい。
前回の記事につきまして
牛はないですよねー、牛は。
モフモフしてるじゃーん。
……あ、あれ?
力説するポイントはそこだけ?
モフ族たちは結構間違われることが多いようですね。安心しました←え
チワワ、ネコ、スピッツ、アルパカ(!?)、そしてライオン。
ライオンには正直憧れます。
「この子、ライオンですか?」って言われてみたい。
そして「そうですよ。わかります?」と答えて相手を仰天させてみたい。
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2015年 01月 27日
間違えられて
すっきりしない空模様とは裏腹に、

昼寝から起き出したゆきは上機嫌でした。
一度も吐かず、具合が悪いと訴えることも無く。
どうかこのまま良好な経過を辿ってくれますように。

さて病気の話ばかりもアレなので、ここで小噺を一つ。
例えば「チワワ」だの「ネコ」だのと
誤って認識されることも少なくないゆきですが、
先日の散歩中に出会ったお子さんの発言は衝撃的でした。

小学校に上がる手前くらいと思われるそのお子さん、
ゆきを見るなり「びしっ!!」と指をさし、
「あ、小さい牛」

『うし?』
まさかの牛認定に茫然と固まるもんちゅちゅ……と、ゆき。
え、えーと、どのへんが?

たぶん、このへん。このぶち模様。
確かに牛に見えないことも無い、か?
前回の記事につきまして
ゆきの食欲はすっかり回復し、少しずつ固形物の割合を増やしています。
まだ身体はガリガリで怖いくらいですが、今後は体重も増えてくれるでしょう。
何だか今度こそは回復してくれそうな、そんな予感がするのです。
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