困った猫さんの話

リースとの朝んぽは、午前5時出発です。最近では日の出の時間が遅くなりました。薄暗い田舎道を一人と一頭でてくてく歩いていると向かって右手の方からチリチリチリと軽やかな鈴の音。お？なんだなんだ？まるでメイメイの首につけた鈴の音みたい。立ち止まって正体を確かめようとしていると、民家の庭先から一匹の黒猫さんが登場。首輪につけた鈴がチリチリと音を立てています。驚くべきはここから先の展開。その黒猫さん、もんちゅちゅとリースの後をついてくる‼普通はリースを見たら逃げるっしょ‼リースはにゃんこに対しあたりが強いので何かあってからでは遅いのでリースの注意を自分に向けさせ足早に立ち去ろうとするもんちゅちゅ。追いすがる黒猫さん‼ダッシュで振り切って事なきを得ましたがリースはやっぱり気になる様子で何度も何度も振り返っていました。しかも一度や二度ではないのです。ここ5日間くらいずっとなのです。敵愾心はまったく無さそうで
尻尾をぴんと立ててご機嫌の黒猫さん。一緒に散歩は無理なんだよ……困ったな。

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