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最期の時のこと①

記憶が鮮明なうちに
彼の最期をここに書き残しておきたいと思い。
書いては消し、を繰り返しています。

ムクは4月30日に不調を来し、
5月1日の朝イチでかかりつけ医を受診。
諸検査で急性膵炎が判明、そのまま入院となりました。
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急性膵炎が恐ろしいものとは知りつつ、
わたしは多少なりとも楽観的でした。
胆嚢粘液嚢腫の手術から生還し、
血清クレアチニン>5.0の腎不全から回復し、
何度かの全身麻酔でも不調を来すことなく。
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そもそもベスト体重6.3キロの立派な体、
10歳を迎えるまでは碌に病院にも行かず、
ムクは頑健に生まれついたんだと自慢していたから。
---きっと、今度も回復するんだと信じていた。
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しかし翌5月2日。面会に行った時。
24時間の治療を行ったにもかかわらず、
前日よりもムクの状態は明らかに悪化していました。
入院ケージの中に横たわる彼を見、
わたしは頭を強かに殴られたような衝撃を受けました。
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浅く速い呼吸を不規則に繰り返し、
前日は名前を呼ぶと立ち上がったのに
もう身体をもたげることすら出来ず。
虚ろな目は何処を見ているのか定かではなく、
わたしと画伯の声にも反応せず、
ぐったりと力なく横たわったまま。
口や鼻からは微量の出血が見られました。
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これまでに何度か人や動物の死に接してきたので
わたしには直感的に感じるものが有りました。
これまでのようにはいかない。
覚悟を決める段階だ。

事実、腎臓の数値も肝臓の数値も振り切って。
ムクは多臓器不全とDICの状態にありました。
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主治医の先生の見解もほぼ同じ。
それでももしかしたらと、一縷の望みは捨てきれない。
そして翌5月3日からは連休に入り、
自宅で24時間体制での看護が出来る。
わたしと画伯は先生と相談のうえ、
ムクを自宅に連れて帰ることにしました。
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家でも治療を継続できるよう、
電動の輸液ポンプと3日分の点滴バッグ。
抗生剤とステロイドのシリンジも3日分。
痛み止めの麻薬の処置もして頂き、
「これから痙攣が起きるかもしれないから」と
痙攣止めの注射薬も持たせて頂いて。

わたしはムクをバスタオルにくるみ、
膵炎ではお腹が痛いだろうと仰向けに抱いて、
画伯が運転する車の後部座席に乗り込みました。
(続く)


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by monchuchu0116 | 2018-05-17 05:15 | その他