わたしには秘策があった

さて。
その後も雪弥くんが距離を詰めると『くわっ』とするゆき、
『くわっ』とされて凹みつつもんちゅちゅに文句を言う雪弥くん。
豆腐ハンバーグで仲を取り持とうにも、ゆきが全部食べてしまい。
このままでは本当にもう駄目だ←焦るあまり語彙貧に陥るもんちゅちゅ

外に出たら気分転換になるのではないか、そう淡い期待を抱きつつ。
豆腐ハンバーグをたらふく詰め込んでうとうとしているちびをバッグに押し込み、
テラス席のベンチにお二方をせっせとセッティング。しかし。

陽射しと眠気に負けてゆきの目は一直線だし、
写真を撮られるのに飽きた雪弥くんは明後日の方を向くし、
このままでは本当にもう駄目だ←またも焦るあまり語彙貧に陥るもんちゅちゅ

兎に角ゆきを起こさねば始まらない、慌ててゆきをバッグから取り出してベンチに座らせて。
しかし先ほどまでの、
『くわっ』
『このちっこいのが　ぼくに”くわっ”ってするー』
の応酬を引きずって、なかなかいいタイミングで写真に納まることが出来ません。

だがしかし、わたしには秘策があったのだ。ふっふっふ。
諸君、覚悟したまへ。
えー、では。

「ゆき!!」
『え、ぼく？』
『なあに、もんつつ？』
ほらね、カメラ目線は一発オッケー。

どうでしょう、このほんのりと仲のよさげな雰囲気を醸し出すこの一枚。
実際は気難しいゆきのせいで終始アレでしたが(ノД`)・゜・。

雪弥くん、雪弥母さま。
その節は大変お世話になりました。
慌ただしい中お時間を作ってくださり、有難うございました。
「生」雪弥くんはイケメンで逞しくて、そして天真爛漫で元気いっぱい。
ゆきの度重なる『くわっ』にめげることなく尻尾をフリフリしてくれました。
遠路遥々ポンジュースの国からこうして来てくださったこと、とても嬉しく有難く思います。

お土産も頂いちゃいました(´▽｀*)
呑兵衛のもんちゅちゅには有名どころの梅酒。
下戸の画伯には柑橘類の本場のジュース。
ゆきには親衛隊の一員として、
ふわふわウサギさん枕。

梅酒は大事に呑みます飲みます、ちびりちびり。えへへ。


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