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ゆきの心臓病講座

昨日の記事では大変ご心配をおかけしました。
発作からまる48時間が経過し、今のところ平穏無事に過ごしています。
火曜日までは寒さも厳しく油断はできませんが、このまま治まってくれそうです。
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(念のために安静のおちびちゃん)
せっかくですので、ここいらでゆきの心臓の状態をまとめてみます。
独学の部分が多いため不十分とは思いますが、自分なりに頑張ってみます。
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これが正常な心臓の図です。
全身を流れた血液は心臓に還ってきますが、その血液には二酸化炭素がたっぷり。
この二酸化炭素を排出して酸素を新たに取り入れるのが、肺における「呼吸」のシステム。
呼吸により酸素を取り込んだ「きれいな」血液は、心臓を経てまた全身に送り出されます。

全身の静脈→大静脈→右心房→右心室→肺動脈から肺へ
ここで二酸化炭素の排出と酸素の取り込みが行われ(呼吸)、
肺から肺静脈を経て左心房→左心室→大動脈→全身の動脈へ

赤線で示した部分が、正常な血液の流れです。
つまり全身→心臓→肺→心臓→全身、という具合。
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さて、心臓には血液の逆流を防ぐ「弁」が4つ。※青字で記した部分
血液が逆流すると「汚い」血液と「きれいな」血液が混じりあい、
酸素と二酸化炭素の交換が不十分になると同時に心臓に余分な圧力がかかり、
心臓がどんどん大きくなって(心肥大)、心臓の壁を形成する筋肉がペラペラに薄くなり、
最終的にはその筋肉が収縮する力を失って心臓が満足に働かなくなります(心不全)。
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ゆきの心臓の場合、逆流しているのは合計3か所。
青い四角で囲んだ「三尖弁」「僧帽弁」「大動脈弁」の部分が不具合を来しています。
その結果、緑の線で示した血液の逆流が生じて様々な不調の引き金となっているのです。
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ゆきが定期的に心臓のエコー検査を行っているのは、この逆流の程度を見るため。
そして定期的に胸のエックス線撮影を行っているのは、心肥大の程度を見るため。
毎回薄氷を踏む思いを味わいながら、3か月ごとに検査を繰り返しています。
次回の検査は今週の木曜日、さてどんな結果が出ることやら……。


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明日もちょっと続きます(予定)
by monchuchu0116 | 2016-02-17 05:30 | 病院・病気