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今はどうか安らかに

木曜日の昼下がり、職場は折しも昼休憩。
休憩中に私用を片づけようと早めに昼食を切り上げて、
わたしは郵便局へと車を走らせていました。 ※ゆきは職場でお昼寝です
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車を出してまだ幾らも行かないうちに差し掛かったゴミ集積場。
何気なく視線を走らせた時、取り残されたゴミ袋の陰に隠れるようにして。
薄汚れた小さな何かが、力なく横たわっているのが目に飛び込んできました。

路肩に車を停め、その時点で既に予感はしていました。
車を降りてそっと近寄り、果たして横たわっていたものの正体は。
……恐らくは生後3,4カ月程度、キジシロの毛色をした一匹の子猫。
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鼻と口から血を流し、
両目は目ヤニと涙で塞がって、
最初見た時は既に死んでいるものだと。
しかし微かに、途切れがちに浅い息をしていて
その子に触れようと伸ばしたわたしの袖にそっと爪を引っ掛けて、
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瀕死の子猫を抱き上げると
お腹は哀しいくらいにぺちゃんこで、
抱き上げた感触はまさに骨と皮しかなくて、
首も四肢もぐにゃぐにゃでまるで力が入っていませんでした。

助手席に乗せてアクセルをベタ踏みし、
職場に着いてすぐ自分の仕事部屋に運び入れました。
タオルとペットシーツを敷いた上にその身体を横たえ、
一縷の望みから開いたままの口の端に数滴の水を垂らし、
でももう水を飲むことはおろか舌を動かす気配すら見えず。
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すぐに弱々しい痙攣が始まり、
その最後のあがきも数分足らずで途絶え、
キジシロの子猫は静かに息を引き取りました。

小さな紙の箱にタオルを敷いて寝かしつけ、
ウエットティッシュで出来るだけ身体と顔を拭い、
職場の片隅の木の根元に深く穴を掘り、
花壇から拝借した幾ばくかの花と共に
わたしは子猫を埋葬しました。
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せめて数日、いえ一日早くわたしの前に現れていてくれたら。
給料日の直後だし、病院に連れて行って必要な治療を受けさせることも出来た。
おはぎ猫を保護した時に買った3段ケージが、また日の目を見たかもしれないし
大した予定もないこの週末の3連休、つきっきりで面倒を見る覚悟も出来ていた。

今はただ、どうか安らかに。
名前を付ける時間さえ与えてくれなかった。
幸運を引っ掛けてくれるはずだったあなたのカギ尻尾。
……いったいどこに引っ掛かってしまったのだろう。


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おはぎを保護したのはもう3年も前でした。懐かしいなあ。
by monchuchu0116 | 2015-10-10 05:30 | その他