年甲斐も無く

いつも同じ散歩道では退屈だからと
目についた小道にふいと分け入ったまでは良かったけれど。

そこは昼間でも碌に陽が届かない山道で
靴が沈み込むくらいに落ち葉が積もっていて
普段は誰も通らないであろうことが明々白々で。

一人と一匹で顔を見合わせ
お互いに年甲斐も無くドキドキしたりして。

だけど一緒に歩を進めるうちに
最初に抱いていた心細さは掻き消えて、

何だか無性に楽しくなって、
ワクワクして、
無闇に大きな音をたてて枯葉を蹴散らしたりして。

そんな小さな冒険に
年甲斐も無く心躍る土曜日の午後。



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華麗に再登場アナスタシア。ぱおーん。