2015年 02月 25日
春景、詠み人知らず
もう散り始めているよとの声を耳にするや心が急いて、
煙る(けぶる)様な春霞の中
わたしたちはあの場所へと足を運びました。
紅色の可憐な花は
成る程無情にも散り始め、
こうして見つめる間にも
まるで緩い微風に耐え切れずはらはらと零れ、
それはついぞ今冬見ることの叶わなかった
純白の雪が降り積む様にも似て。
梅の花咲き散り過ぎぬしかすがに白雪庭に降りしきりつつ
(万葉集・詠み人知らず)
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梅の花は、咲いたと思えばもうとっくに散ってしまいました。
それなのに
白い雪がいまだに庭に降りしきっているのです。
ゆきだけに。
なんつって。
by monchuchu0116
| 2015-02-25 05:30
| 日常