2014年 05月 29日
わたしがゆきと旅する理由
一日の全てをゆきに捧げるわけにはいかないのが現実。

どんなに愛しく思っていても、
片時も離れたくないと思っていても。

ゆきにご飯を食べさせ、
安心して眠れる寝床を与え、
充分な医療を受けさせるためには、

自分の食い扶持プラスα(アルファ)を稼ぐためには、
ゆきとの時間を犠牲にしなくてはならないのが現実。

だけど非日常のこの世界で、
わたしは自分の時間の全てをゆきのために費やすことが出来る。

寝ても覚めてもゆきのことだけを考えて、
自分が起きている間中ゆきの姿を追いかけることが出来る。

旅の出立の朝に
必ず自分に言い聞かせるのは、

心臓に爆弾を抱えた8歳のゆきと
あと何回こうして一緒に旅をすることが出来るのか、
そしてもしかしたら
今回の旅が最後になるかもしれないということ。

寒い冬が過ぎて暖かくなったら旅に出よう。
暑い夏が終わって涼しくなったら旅をしよう。
だから次の旅に出るまでは、どうか元気で過ごせるように。

共に旅をするのは一つの目標。一つの目安。
それはあたかも長距離走におけるチェックポイントのよう。

次のチェックポイントも無事に通過できるようにと
祈りにも似た思いを込めて、
わたしはまた旅の計画を立てるのです。

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by monchuchu0116
| 2014-05-29 00:07
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