2014年 02月 18日
生還した日が誕生日
雪こそ降らないものの曇り空に風は冷たく、
底冷えのする一日だったことを憶えています。

(保健所の写真から。他の2匹は譲渡対象となりました)
午後は職場に半休を貰い、愛車を駆って1時間半。
講習を受けて幾つかの書類に必要事項を記入し、
わたしは保健所からポメラニアンを譲り受けました。

年齢不詳、クリーム色の男の子。冷たい金属の檻の中に2週間。
本来であれば小型犬は引き取り手が見つかりやすく、
保健所の管轄外に居住しているわたしは2週間の期限ぎりぎりまで待ちました。
でも2週間の間に彼を引き取ろうという申し出はありませんでした。一件も。

すぐに理由は分かりました。
全身の脱毛、弯曲して変形した背骨、同じ場所をひたすらまわり続ける異常行動。
呼んでも手を叩いても振り向きもせず、虚ろな瞳でぐるぐるとまわる姿を見て、
わたしは彼の目が見えないか耳が聞こえないか、あるいは脳の異常を覚悟しました。

獣医さんに診て頂いて、
数か所の噛み傷と極度の栄養不良、本来3㎏後半あるべき体重は1.5㎏しかなく、
左前肢は骨折が放置されてそのまま固まり、
長い間狭い場所に閉じ込められたせいで異常行動を来している、と。

自分で引き取ると決めた時に覚悟しました。
一生、名前が覚えられなくてもいい。
トイレの躾が出来なくてもいい。
意思の疎通が出来なくたって構わない。
生きていてくれればそれでいい、と。

里親さんが見つかりました。
ハッピーという名前を付けてもらいました。
その名前のとおりに、彼の毎日は幸福でいっぱいです。
お誕生日おめでとう、ハッピー。

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by monchuchu0116
| 2014-02-18 00:19
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