ゆきの心臓の話

ポメラニアンを迎えようと決めた時、
ある程度は覚悟していた事でした。

心臓の左側にある二つの区画の間で
逆流防止の弁が壊れて、
血液が心臓の中で逆流し、

全身へと送り出されるはずの血液が少なくなり、
心臓に過度の負担がかかる結果、
徐々に心臓が弱っていく病気。

ポメラニアン等の小型犬に多いと知って、
いずれこの子も患うことになるかもしれないと、
漠然と承知してはいました。

だけど
頭で理解するのと実際に経験するのとでは、
天と地ほども開きがあって、
正直かなり落ち込みました。

ゆきが笑顔を見せてくれなかったのは、
わたしのせいです。
だから、
落ち込むのは今日で終わりにしたいと思います。



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